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音の交通博物館 作品搬入口

Making of...

0. まず注意

 再生されるときの音量は,お使いの機械のハードウェア,ソフトウェアの設定により変化します。機器や聴取者の耳を保護するため,最初は音量を小さくして再生し,実際の音を聞きながら音量調節をすることをお勧めします。特に,ヘッドフォンを使用する際には,細心の注意が必要です。

 長時間,大音量の音を聞き続けると,耳に悪影響を与える可能性があります。 夜間の大音量の再生や,紛らわしい場所での再生(!)は,御遠慮ください。

1. フォーマットについて

 当館では,2種類の形式で音声を提供しています。

 一つ目はおなじみのMPEG Audio Layer3,MP3と略されている形式。広く流布しているだけあって,Win/Mac以外にも,CE,BeOSやX Windowなど,様々な環境で再生可能なのが特長です。ただ,ファイルサイズがどうしても大きくなってしまい,ダウンロードに時間がかかるのが欠点。Windows系であれば,Media Playerの新しいバージョン(6.4以降?)で即時に再生可能ですが,専用線やADSLでない場合,再生のレートに転送速度がついていかないので,途切れ途切れの音になってしまいます。一旦,ローカルのファイルに落とすか,再生を一時停止して,データが全て送られてくるまで待つかした方がいいでしょう。ファイルを手元のコンピュータに保存するには,Windows上の多くのブラウザの場合,リンクを右クリックして,リンク先(またはファイル)を保存というような意味の項目を選択します。WINAMPなどの,その他のプレーヤを使用するには,Media Playerの表示(V)−オプション(O)で形式を開き,MP3形式サウンドのチェックをはずします。

 もう一つの形式は,SoundVQ形式です。これは,NTTが開発したTwinVQをYAMAHAが製品化したもので,独自のプレーヤが必要ですが,ほぼ同一の音質で,MP3の半分程度のデータサイズになります。Midradio Playerで聞くことが出来ます。なお,SoundVQ自体は,あまりに普及しなかったので,YAMAHAも見放してしまいました。従って,今後はSoundVQ形式の配信は出来なくなります。それ以前に,新しいサウンドの供給が滞っているところが問題なのですが。

 双方とも44.1kHzステレオでエンコードしてあります。モノラルスピーカをお使いの場合は,音量を調節した上でステレオヘッドフォンを使用すると臨場感が出ます。MP3が160kbps(例外あり),SoundVQが80kbpsのデータレートで作成していますが,これは最終的に出来上がったときのファイルサイズに依るもので,この数字で単純に音質を比較することはできません。それぞれの特徴をよく把握し,形式を選択してください。

 以下に該当する方は,MP3ファイルをダウンロードするとよいでしょう。

 以下に該当する方は,SoundVQプレーヤをインストールして,vqlファイルを選択した方がよいでしょう。

 なお,SoundVQは,vqf(ファイルそのもの)とvql(ロケーションファイル)の双方を用意しています。vqlを選択すると,ストリーム再生(一定割合のダウンロードが終わった時点で再生が開始される)が可能です。

Get SoundVQ

2. 音の録り方

 次のような機器を使用して音を採取しています。

マイク:
SONY ECM717(初期)→AIWA CM-DS5(現在)
MD:
SHARP MD-MT831A
音源:
NEC PC9801-118(初期)→Sound Blaster Audigy Digital Audio(現在)

 具体的にどうやっているのかというと,

  1. まず,マイクからMDへ録音する。
  2. 録音した音をMDで再生し,コンピュータでサンプリング。
  3. WAV→MP3/SoundVQ化する。

 考えてみると,アナログ→デジタル→アナログ→デジタルと変換しているわけで,何とかならないのかなぁとは思うのですが,MDからのデジタル出力がネックになっているようで。

 変換を一度だけにするには,今のところ,単体のMDプレイヤからデジタル入力可能なサウンドカードに入力するか,ステレオのマイク入力端子のあるコンピュータを持ち歩くしかないようですが,後者の場合,該当するのはA4サイズのノート機ばかりなので,実用的ではありません。何かいい方法はないのでしょうか。識者の卓見を俟ちます。

3. どこで録るか

 列車の場合,大きく分けて2つの方法があります。一つは,駅などで,走る列車を外から録る方法。基本的に,列車の音は,到着発車時にもっとも変化が顕著で,聞いていても面白いですから,駅で録るというのは理に適っています。ただ,この場合,列車の起こす衝撃波,まぁ,風なのですが,これに注意する必要があります。

 もう一つは,列車に乗って録る方法。駅で録るときは一撃必殺を心掛けなければなりませんが,列車に乗って録るのであれば,一つの列車を何回も録音できるという利点があります。ただし,乗客の話し声などの車内の雑音―いや,実際は,録ろうとしている列車のモーター音や車輪の音の方が雑音なのだけれども―を拾ってしまう可能性が高いという欠点があります。全体的にざわついている場合は,混雑している車内の様子を表現できて,それはそれでいいのですが,困るのはある特定の乗客の話し声が目立ってしまっているときです。普通に乗っているときは人の話し声など気にならないのですが,「列車の車内音をこれから再生するぞ」と構えて聞くと,カクテルパーティー効果がはたらくのか,どうも盗聴しているような気になってくるから不思議です。特に私の場合,広く一般に公開しているので,会話の内容がプライバシを侵害してしまわないかどうかも気に掛けないといけません。しかし,どう考えたって,録音するために少し静かにしていてください,なんてお願いするのは筋違いですから,録る方が考慮する必要があります。
 一般的に,複数名の女性の方や若い方(特に高校生さん),アルコールを召された男性の方の近くでは,会話を拾ってしまう可能性がありますので,なるべく離れて録ります。また,単独でも買い物袋を持った方と新聞を持った方は,その存在を音で示されることがあるので,近くでは録らないようにしています。しかし,最大の敵は,何よりも自分自身。何気ない挙措で,コードをマイクにぶつけてしまったり,息を吹きかけてしまったり,靴の音,咳払い,等々。

 このような,失敗要素を避けつつ(自分自身からは逃げられないが),かつ,モーター車の車端近く,などと選り好みをしていると,条件は限りなく狭くなってきます。結局,何も考えずとも録れるのは他の乗客が少ない早朝,それも初電の次あたりが狙い目,ということになります。わたくしは,平素は三文の得の早起きよりも,値千金の春宵一刻を重んじているのですが,このときばかりは眠い眼をこすりながら音録りに励む,という次第なのです。

4.このサイトのHTMLについて

 このサイトの文書は,XHTML1.0またはHTML4.01Strictで書かれております。HTML4.0を解釈できるものでしたら,ユーザエージェント(Webブラウザ等)を問わず正しく表示されると思われます。文書のデザインには原則としてCascading Stylesheet Level1を使用していますので,CSSへの対応度の高いユーザエージェント(Internet Explorer5.0以降やNetscape 6以降)を使用することにより,より整形された形で御覧になれますが,CSSを解さないユーザエージェント(LynxはじめテキストブラウザやNetscape Communicator4.x,Pocket Internet Explorerなど)でも情報は欠落せずに表示され,何の問題も生じません。それこそ,i-modeでだって読めますが(画像表示offで),音の再生は出来ないのであまり意味がありませんね。

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