Main > 音の交通博物館 > 名鉄吊掛四段活用―Quadro Sonata
最近はだいぶ淘汰が進んでしまい,吊掛車がいる大手民鉄も少なくなってしまいました。名古屋鉄道は,その数少ない一つ。ここ何年かで激減してしまいましたが,支線区には,まだまだ現役で活躍しています。そんな名鉄の吊掛車を集めてみました。
「いもむし」の名で親しまれている名鉄の古豪の代表格。昭和12年製。鉄道友の会のエバーグリーン賞を受賞している。冷房改造を受け現役として活躍していたが,平成14年9月に惜しまれつつ廃車となった。
愛岐県境の小さな峠を越えようとするところを録音したものである。
「いもむし」こと3400系と双璧をなす古参車輛。大正15年,当時の美濃電気軌道の車輛として製造された。丸みを帯びた5枚窓の前面と,楕円形の戸袋窓が特徴的。平成12年に惜しくも1輛が廃車となってしまったが,まだ2輛が現役で,予備車的存在ながら,岐阜市内線と揖斐線の忠節〜黒野を中心に運転されている。
録音は,岐阜市内線徹明町の急カーブを曲がるシーン。車輪のきしむ音が聴きどころ。
3300系は,旧AL車の下回りに新しい車体を載せた車輛である。名鉄には珍しい3両編成で,築港線や小牧線を中心に走ってい...たのだが,これも惜しくも廃車。モーターなしの制御車はク2300という付番で,旧型車の名残をみることができた車輛でもあった。
録音の最後の部分のポイント音のようなものは,平面交差を通過したものである。
これまた3400,510に劣らないオールドタイマー。製造初年は昭和3年。平成13年9月に廃止となった揖斐線の黒野以西と谷汲線で主に使用されていた。
録音は,北野畑での交換後の場面。出発時なのでスプリングポイントを押し開けるわけだが,ポイントの戻る音が入っている点にも注目。